僭越ながら、ファナについて少し書きたいと思います。すべて私見ですので悪しからず。
ファナ・アマジャ (本名 Juana Garcia Gomez)
モロン・デ・ラ・フロンテーラ出身。モロン在住。セビージャのPuerta de la Carneにあるスタジオでクラスをしています。
パンデミック以前は、日本を含めスペイン国外のフェスティバルやクルシージョに呼ばれ、時期によってはセビージャのスタジオに居ないくらいの大忙しでしたが、今この時期はスタジオでのクラスを中心に時々フランスに行ったりしています。
私が初めて生でファナの踊りを見たのは、グラナダ遊学時代にTeatro Lope de Vegaで見たビエナルでのソレアでした。
当時、グラナダに住んでいた私は「いつかこの人のクラスに行ってみたい!」と思い、帰国後、日本とスペインの往復が始まった頃、セビージャに行ったときはできるだけファナのスタジオに通いました。
ビエナルの時期に行くことが多かったので、クラスはいつもにも増して超満員。3.4列目からファナの背中を見て超絶キレイな足音を聞き、「あぁ、好きだなー!」と思い続けて今に至ります。
一言で表せば「カッコいい!!!」なんですが、色々と唯一無二。
ブレリアか?と思うようなセンティードのタンゴ、超クールなソレポル、アレグリ、ソレアと、ひょー!なエスコビージャ(笑)
そして、イケ過ぎてて昇天のマルティネーテとシギリージャ!
と、説明する必要のないブレリアにハレオ。
驚きなのが、日本から通って、そしてモロンから通ってクラスを取り続けているのに「毎回違う」振りとパソ。
驚愕の泉の持ち主です。
私の年々衰退する記憶力の問題でないのは同じく何年も受講している人の話からも保証済みです。毎回違くて毎回カッコいいのです。
ファナは踊っているときの真剣な表情や踊りのレベルの高さから「怖い」という印象を与えがちで受講したことのない人は尻込みするようなのですが、実際にはクラスでは何回も一緒に踊り、出来ない人がいればゆっくりと分解して踊って見せてくれます。
やはり足(パソやサパテアードの部分)はすんばらしいので私は足ばかりの印象があったのですが、ブラソ、マノ、クエルポも相当使っているんだとオンラインのクラスを始めてから気づかされました。これはスタジオで受講している時には気づきませんでした。足ができないからどうしてもファナの足ばかりを見てしまうんですね。しかしオンラインクラスでは特に最初の頃は音と映像のズレもあるし、サパテアードよりもマルカヘの部分に時間を割くようにしていました。先日ファナも言っていましたが、ファナも含めて受講のみんなももう慣れてきて大分進行が良く、オンラインでもより多くのことができるようになって来ました。休まず毎週日曜日にクラスをしてくれるファナに大感謝です。
写真のソロコンパスのCDは、何回聴いたことでしょう。昨年10月にグラナダのテアトロで踊ったソレアはギターがパコ・フェルナンデスだったこともあり正にこのCDの構成で、私は興奮しまくりでした。「はい、ここでJuan Jose入るー!」みたいな(笑)
モロンに住み始めてから、ファナと車中でご飯のメニューやレシピ、道中に咲く花々を横目に季節を語り、クラス開始前にコーヒーを飲み・・・と、素晴らしいバイラオーラである以前に一家を背負う一人の女性としてのファナと共有させてもらう時間は本当にありがたく、かけがえのない経験です。
ファナのほんの一部しか知りませんが、ファナは「踊るために生まれてきた女性」だと私は思っています。
Juana Amaya, la pureza y sus taconeos mas flamencos!!! (by Ikumi Fernandez Kawashima 笑)
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