スペインで警戒事態宣言が発せられてから文字通りcuarentena (40日) が過ぎました。
cuarentena クアレンテーナとは、40のまとまり、検疫・隔離(期間)という意味で、疫病などにかかるのを避けるために一定の期間隔離するという意味で使われています。検疫停泊期間が40日間であったことから、40の意味の cuarenta クアレンタ から派生している言葉のようです。
実際に幽閉生活をしてみると、いろいろな心の変化に気づきました。
毎日のテレビやインターネットのニュース、特集番組、買い物に出た時に見る町や人々の様子、日本にいる友達との会話、同じスペインにいる友達や知人との会話、などなど。
たくさんの考え方や過ごし方があり、何かと発見の多い日々です。
そしてこれが終息するころ、地球や世の中がどのように変化しているのか、していくのか・・・と、とても興味深いです。
私はいつになくお菓子を作ってみたり、大掃除してみたり、音楽を聴きまくって踊ってみたり・・・としているのですが、天気の良い日は屋上に出て少しの間ご近所の様子を眺めたりしています。
先日、セニョールと一緒にいつも出ているのと反対側の屋上に出てみると(北西と南東向きの2カ所あります)、隣のピソのご家族がバーベキューをしていました。
「あら、いいですねー!」なんて会話が始まり、お話ししてみたら音楽やフラメンコが好きな方たちで、モロンのことやなんやですっかり夜更けまでお喋りしてしまいました。
いつも出る側の屋上ではパティオを挟んでいるのでご挨拶程度だったのですが、この幽閉生活によってこんな近くに同じくフラメンコが大好きなアフィシオナードに知り合うことができ、これからも楽しい時間を共有できるのかと思うと、やっぱり何がどう導くかわからないものだなぁと思いました。
このウィルスの流行で、大変だったり、ネガティブに感じることもあるけれど、同じくらい嬉しかったり、ポジティブになれることもあるから、また明日も自分らしく過ごしていこー!