昨夜、モロンのテアトロで「Serendipia」というタイトルのフラメンコ公演がありました。Juan de Juan さんの公演でモロン出身のアルティスタを中心にセビージャからTorombo、Paco Iglesias、そしてグラナダからは私も知り合いの Miguel “Cheyenne” と豪華メンバーが揃いました。
前日、ナサレに「エンサージョ見に来る?」と誘ってもらったので小雨の中、カルメン・ロサーノさんのスタジオにお邪魔しました。
朝10時、誰も来ない(笑)は、まぁ普通として、徐々に集まり朝ご飯して、エンサージョ開始。全体の半分ほど拝見させてもらいました。んー、楽しみです。
グラナダから来たカホンのミゲルとはすごく久しぶりに会えたのも嬉しく、娘さんの EstrellaちゃんのCDの話などできました。
翌日の本番当日、ファナとセビージャから来たMさんと入場待ちをしていたら救急車が到着。なんと、モイが具合を悪くしてしまい、ベッドに乗ってテアトロ入口から出てきました。「えぇーーーーー!大丈夫なのか!?」少し前にバイクで会場に到着したモイに手を振ってただけに、「いったいどうしたんだ???」と疑問しかない私。
とりあえず、1時間遅れて開始しますというアナウンスで一時解散。といっても特別時間つぶしに行くところもないので入場して席でしばし待つことに。「モイ、大丈夫なのか・・・。昨日の構成、変えるんかな。」と悶々。
20:30になり幕が開き、会場からトロンボが登場。トロンボらしくこの作品のコンセプトを語りながら歩き、舞台へ上る。
そして登場するアルティスタの中にモイの姿が! 戻ってきた!!!
会場から大きな拍手。嬉しいけど、心配・・・、でも、よかった!うまくいきますように!!
FBに載せた写真と同じものですが。
モイ、ガジともに熱唱。地元だけにお客さんの反応もハレオも熱い。特に隣のファナのハレオが笑っちゃうくらいに熱かった(笑)母の愛満載!
ギターのパコはやっぱり頼れる弾き具合。すべてを上手く包み込んでいる。カホンのミゲルもそれに続く。そしてトロンボのトロンボらしさ。あなたはホントにどこにいてもトロンボ。冒頭の語りがこの作品に付加価値を与えているのは間違いなく、さすがです。
ファンさん、「面白い」としか私は形容できないのですが、「ビシっ!」とど真ん中をつかむのが彼の特徴なのではないかと思います。もう10年以上前にグラナダで拝見して以来、昨年のガスパチョくらいでそんなにたくさん拝見していないので多くは語れませんが、そんな風に感じました。
ナサレは、言わずと知れたファナとクリストバルの娘さんですが、前回セビージャのペーニャで踊ったときにも思いましたが、どんどん良くなっているというのが印象です。話してみると本人はもう少し動きたそうなんですが、個人的には昨夜のブレリアの感じがとっても好きです。
最初に踊ったシギリージャも素晴らしかったです。パーカッションのような感覚のパソ、ブレないクエルポの強さ、そして湧き上がる感情の爆発。Ole!です。
「モロンの踊り手は足が強く、足で見せるってのはどっから来てるんだろうね?」ってエンサージョの帰りに話していて、「モロンの生活の Mala Hostia (不機嫌さ)から来てんじゃないの?いい加減モロンに病院つくれやーーー!んがががががーーーー!!って」と笑って話しました。