24 Festival de Jerez パート2

さて2日目のへレス。

お昼、夜、夜中の3公演。クラスは取っていないので、「あのパソ、どんなんだったっけ?」と思い出し作業の必要もなく、ただただ公演を楽しむ(笑)。

お昼の公演は、「サンティアゴ地区のコンパス」というもの。若手の歌い手さん2人が、あのマジックのようなカンテを歌った故フェルナンド・デ・ラ・モレーナの息子さんで同名のフェルナンドのギターで歌い、ティア ファナ・デ・ラ・デル・ピパがディエゴ・デル・モラオのギターでシギリージャとブレリアを歌い、フィン・デ・フィエスタはティア ジョジャさんも登場し、老いも若きも楽しそうにコンパスに乗って踊る。

そう!楽しいのですよ!!ここは!!!もう、みんなが楽しそうで、ただその輪に入れてもらいたくなる、そんな、ただただそのコンパスがウキウキして、楽しくて。

目の前で見ていて、嬉し泣きです。たのしーーーっ!て。

その公演の名の通り、今回は足を延ばせなかった サンティアゴ地区に連れて行ってもらいました。

翌日の新聞

さて、お昼ご飯とシエスタを挟んで19時からの Flamenco de Fiesta 公演は、われらがぺぺの登場です。

ペペといえば、ぺぺ トーレス ですね(笑)。ぺぺを初めて見たのは、先輩に誘われてグラナダから行った2008年の Festival de Jerez の Son de la frontera の公演です。先輩も私もソン・デ・ラ・フロンテーラをよく知らずに見に行きましたが、その心地よいコンパスに「行ってよかったねー!!!」と喜んでホテルに戻ったのを覚えてます。今のようにスマホもないし、インターネットを使う状況もあまり整っていなくて、そのあと知り合った友達のギタリストからソン・デ・ラ・フロンテーラのCDを薦められて1曲目のあの足音が気に入りヘビロテして聞いていたにもかかわらず全く気付かず、数年前にセビージャのマキさんのところで初めてペペのクルシージョを受けるまでぺぺがあのペペだったと認識していなかった愚かな私。

にしても、初めて行ったへレスのフェスティバルは2008年か、懐かしいなー。劇場を市バスで移動したりしてカオスだったけど今ではいい思い出。

と、前置きが長くなりましたが、会場は中央にコンパネが設置されて客席は前後に配置。横は通路になるため円形には囲めないのですが、フィエスタの雰囲気をと考えた配置なのでしょう。なんとか2列目に座れたので良かったのですが、3列目からはほとんど上半身しか見えなかったのではないかと思います。

チケットを購入した時の公演の情報と実際の出演者の違いはさておき(笑)、初っ端からモイの歌でペペが踊るという私にとってはキラキラな場面が繰りひろげられ、ノックアウト。そしてギターに、これまた大好きなホセリート デ プーラ。先日モロンでお会いしたギタリスタのパコ デル ガストールさんの教え子だそうです。ああ、モロン、モロン、モロン!!! け!あるて!!!

へレスの記者 フアン ガリードによる翌日の記事

誰がどうだとかは私は説明できませんが、「むふー♡」な公演でした。

そしてラスト、24時からの Cuna de arte の公演。直前にザっと雨が降ったりもしましたが満員。この公演のお目当ては ディエゴ デ ラ マルガラ。前売りチケット購入時にはこの公演を見落としていて、当日買ったのでほぼ最後列(涙)。しかし見たかった。

手のひらを上に向けて静止するような瞬間、目の前の空気を操る所作、優雅なマルカヘ・・・ディエゴ♡

そのほかたくさんのヘレサーノたちの宴で私のへレスフェスティバルは幕を閉じました。

来年も行けたらいいな。

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