本年度は、Lenguaje Musical(音楽言語)のクラスを受けています。
「ソルフェージュ」という言葉を、こちらに来てから知った私ですが、スペインでは solfeo (ソルフェオ)と言い、楽譜を読むことを中心とした基礎訓練のことです。(Wikiより)
「フラメンコに楽譜は存在しない」と言いますし(是か否かはここでは省きます)、楽譜を読むという作業は私がちょっとかじっているカンテ、フラメンコギター、カホンには基本的には登場しないんですが、とても興味深い世界です。
子供の頃、私は電子オルガンの音が好きでした。学校の廊下に置いてあり、休み時間に誰かが弾いていたりしてた記憶が(ホントは弾いてはいけなかったのかも)。
しかし母は、私と妹をピアノ教室に通わせていました。もう、練習が大嫌いで(笑)、かろうじて教室には通っていたものの、中学1年生の夏くらいで辞めました。これでも和音を当てるのが割と得意だったと思うんですが、久しぶりに聞いたピアノ(電子)の音は、「ドレミファソラシド」が「レミファソラシドレ」に聞こえるんです(汗)
結構ショック・・・ということで、クラスは真面目に受けています(笑)
ここで、英才教育とかではなく、私のような「子供の頃にピアノ習ってて、一応ドレミはわかります。」くらいの人が多分、「へー!」と思う話。
「ドレミファソ」の「ソ」は「sol (ソル)」です。
Do Re Mi Fa Sol La Si Do です。
「レ」はレモンのレ~ も、若干?です。まあ、日本ではカタカナで「レモン」なので「Lemon」も英語を学ぶかなんかするまでは知らないかもしれません。そもそも「らりるれろ」は、R か L か...と脱線するので、これもここでは止めておきます。
ということで、先生が「じゃあ皆さん、楽譜読んでください。」となると、「ド・ミ・ソル」とか聞こえてくるんですね。
「レ」もちょっと巻いてます(笑)。
私がいる音楽言語のクラスは1年目の人たちのクラスで、4冊の教本を使用しています。
①音符の長さを理解し、「ラ」で歌ってみる。
②音楽理論(記号の名前を覚えるなど)
③楽譜を見てドレミの音階で歌ってみる。
④ピアノの音を聞いて、音階を当てる。
の4つの学習です。
週2回のうち1回はカンテのクラスと被ってしまっていて途中退出しているので、家で復習または予習をします。
クラスにはトランペット、クラリネット、カント(フラメンコではない歌)等々、そしてカンテ(フラメンコの歌)とパーカッションのクラスを受講している私がいます。先生はオーボエを演奏するそうです。
クラスメイトはみんな良い人たちで和やかなんですが、さすがスペインと言ったらいいのか、わからない、もしくは間違えた時の主張が笑えます。
先日のクラスは、「4分の2拍子の音源を聞いて、音符を書き込む」という宿題の答え合わせでした。
先生:これは、Do で 2分音符 が正解です。
生徒1:え?俺は、Do の4分音符と4分休符だと思ったけど、俺だけ?
郁美:あ、はい、私もそう思いました。ははは。だって、Do の後に、コンってありますよね?
先生のご説明によると、コンという音はクラケッタ(拍子を取ってる音)で、音があるところでは音に打ち消されるので聞こえないが、この Do のように2拍分音がしているところに重なってくるということです。
しかし、私と生徒1さんには分かれて聞こえたわけですね。Do は4分音符で完結してて、休符のコンっだと思ったわけです。
しかもこれは1年目で使う教本だからか、結構なヒントがあって、2分音符のおたまじゃくしの部分があらかじめ五線譜に書かれているんです。
2分音符はおたまじゃくしの頭が白く、4分音符は黒いんですが、(これが黒→♩)、自分を信じるがあまりに白を黒く塗りつぶして、その横に休符を書いたわけです。
これを音の長さでいうと、2分音符はドーーの長さがあり、4分音符はドーの長さ。
Do oコンo を Do コン にしちゃったんですね。上手く書けませんが(笑)
この後にも生徒2さんが、「だって俺にはこう聞こえたんだよ。」とか、ソル・ラ・ソル・ラのソルとラが同じ音で歌ってたり(これ、マネするの結構難しい)、ソル・ソルの音が同じでなかったり、とみんな芸達者(笑)。
笑ったら失礼なんだけど、笑ってしまう珍事の数々。「J 君、Mさんの回答を盗み見しないで!」とか、先生も結構しっかり突っ込んでて、いいクラスです(笑)
なるべく早くに ドレミファソラシド が ドレミファソラシド に聞こえるようになりますように。