気が付けば夏(続続)

続々、いきます。

自分?で作ったパニュエロとファルダ

ようやくここまで来ました(そんないに長い文章でもなかったけど)。

先ごろ、モロンで教室を開いている Mercedes de Morón さんの舞台に生徒で出演させてもらいました。

今年に入ったくらいからテアトロ(劇場)の公演をやると言っていて、われわれ生徒もブレリア踊るのよ!と尻を叩かれてきたのですが、3月と予定していたのが5月かなーとかとなり、ホントにやるのかな?と思っていたら急に日にちも決まり、現実味を帯びてきたのが3月中頃。え?あと2ヶ月くらいですけどーっ、衣装とか何もないしーー、と思いつつジリジリと近づいてくる公演日。

プエブロの地元のクラスっていうのは、セビージャの普段行くようなクラスとは大分様子が違う。私が行っているのはいわゆるセニョーラが大半のクラスで、レベル分けはされていない。クラス時間の3分の1くらいは話していて、終了5分前くらいには生徒が「もう時間だわ!終わりー」とか言って終わることしばしば(笑)先生が頑張って「まだよ!もう少しやるわよー!」と押さなければならない(笑)

そんな様子は普段は微笑ましいのだけど、テアトロ公演ともなると・・・同じだ(笑)なかなかどうにも締まらない。というより、むしろ、私は出ないとか言い始める人続出!あれ?こないだまでクラスの人数は倍くらいいたけど、みんな急に来なくなってる(爆)どーいうことなんだ?

出る出ないは、まあ、それぞれ事情があるのだろうけれど、今回に関して言うと、出演するにあたり強制的な費用の負担があるわけではないし、各自好きな衣装で良し!なんて、そんな自由がどこにあるだろうかと思うほど。

でもまあ一応先生にイメージを聞いたら、カナステーラということで、ザックリ考えて、セビージャに買いに行くより作った方がイメージに近く好きな感じにできるかなと思って自分で作ることにした。

縫物は結構好きで、生地屋さんに行くのも好き。近所のお店で全部揃えました。

予定に反してバテてしまったので、公演の週にようやく取り掛かる。見本を見て、計算して、切って、縫う。久しぶりのミシンで(考えてみたら15年ぶり)ボビンつけるのに手間取ったり、下糸どーやって巻くんだっけな?と、てんやわんや。

ティアード型のファルダを作ってるはずが、なぜか各段を袋縫いしちゃってて、「あれ?これどうやって一枚にするわけよ?!」と1日が終わって気づく始末・・・。

「んがーーーーーーーー!!!!!!」と頭から煙を出していたら、セニョールF登場!

夕飯作るか、この糸全部ほどくか、どっちがいい?と2択で迫る私(笑)

翌日、気を取り直して朝からひたすら縫う。夜は最後のクラス、休めない。が、早くファルダは終わりにしたい。

あれ?ゴムのウエストだけど、なんかデカすぎやしないか??

セニョールFから「ゴム通して履いてみろ」と言われ、ゴムを通そうとするが通らない。通り道が狭い箇所があるのと、ゴムの長さに対して生地の量が多すぎて上手くいかない。セニョールFがなんか秘密兵器を持ってくる。気に入らないけど何とかゴムが通る。

そしてやっぱりデカすぎる・・・・。もう放り投げたくなる私。仕方ねえ、買いに行くかな?と考え始める。生理もやってきて頭が働かなくなってくる(涙)「ぬあーーーーーー!!!!!」

見かねたセニョールFが、「ここに待ち針打て!」「ここに線引け!」「ここを縫え!」「ここを切り落とせ!」と指示。頭働かないので、ほぼ言われるがままにやる私。もう、とにかく形になって欲しい!で、終わりにしたいーーー!と、内側ボロボロだけどもどうにか終了。

やった!これで明日からこれ履いて練習できる!!!

そして、セニョールFに「これは俺が作ったファルダだ!Mi falda!」と言われ、「Dentro hay Fiesta de hilos!(内側は糸の祭りだな!) 」と内側の上手く始末できてない糸をバカにされる。踊ると落ちて足跡残しそうだがな・・・。反論できない。

上はラグラン袖のブラウスを作りたかったのだけど、ちょうどいい感じのものを持ってたのを思い出し、それで合わせることに。良し!一つ仕事減った!

そしてパニュエロの作成に取り掛かる。あーなんて楽ちんなの、ファルダに比べたら。これは問題なく終了。セーフ。

翌日、早速できた衣装をもって自主練に。どんな感じに見えるか意見を聞きたく、動画を撮って先生に送ったら先生からビデオ電話の着信。

「いくーみー、ファルダ持って踊れー!もっと、こう!こうよ!!」と踊りの指導が入る(笑)

衣装の感じ見てもらうつもりで送ったんだけどー!了解ですーーーーー!とありがたく指導を受け、練習。

振り付けはされている、たかがブレリア、されどブレリア。振りは決まってるんだけど、それを歌のどこに持ってくるかを間違えられないというのが今回の課題の一つ。

クラスでも歌が毎回違くて、一人で踊るのにはどこでレマーテをしようが問題ないんだけど、今回のように群舞だとそれぞれってわけにいかなくて、しかし全員がその意識を一つにするってのがなかなか困難で。先に述べたようなクラスの雰囲気なんで(笑)

とりあえず、決めたことから私は大きく間違わないってことでセンターに置いてもらい、1年以上やったブレリアの集大成になりました。

先生の忍耐に感謝です。

Foto : Antonio Pérez

衣装のおかげで体が一回り大きく見えます。ライン隠しは成功(笑)

クラスメイトのお料理上手な Isabelita

楽屋に。フラメンコは長くやってるけど初めて舞台に上がったというIsaと。一緒に上がれて嬉しかった。花ではなくて、頭につけたかった葉っぱ、この時に偶然もらえて超ご機嫌の私。いつも良い趣味の装いの Isa。また一緒に踊ろう~!

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