今日はフラメンコのことを書いてみます。
コロナの騒ぎが始まってちょうど1年くらいですね。
昨年2月に日本から戻ってきたらスペインで感染が爆拡大し、外出禁止になりクラスに行けなくなり、オンラインクラスが始まり、徐々にまた通常クラスにも行けるようになり...と、罰金も捕まるのも感染するのも嫌なので可能な範囲でフラメンコに取り組んでいるわけですが、モロンの靴修理屋さんギタリスタのイグナシオにカンテ(フラメンコの歌)を習っています。相変わらず完全に趣味ですが、だからとっても楽しいです。双子座同士、個人的には気楽です(笑)
習い始めて半年くらいたったのでレトラ(歌詞)もモロンとウトレラのものをたくさん教えてもらいましたが、今日は家でフェルナンダのものを復習しました。フラメンコ界では言わずと知れたウトレラの素晴らしいカンタオーラです。彼女のような歌い手はもう出てこないでしょう。とにかく素晴らしいです。
私が大学を卒業しフラメンコの教室に通い始めた頃、通っていた教室の先生と先輩が勧めてくれたオレンジ色のジャケットのフェルナンダ・ベルナルダ姉妹のCDは何度も聞きました。
数年後、ロンドンに留学していた時にスペインの女性とお付き合いしていた語学学校の先生に「フラメンコのCDがあれば貸してほしい」と言われたのでフェルナンダとベルナルダの2枚組のCDを渡したら「ちょっとプーロすぎて難しかった」と却ってきました(笑)フラメンコのCDはスペイン語の聞き取りに良いかも!と思ったのかもしれないです。
私がいるモロンとウトレラは車で30分くらいの距離で、フラメンコの黄金時代と言われる頃は(モロンではディエゴ・デル・ガストールさんが生存されていた時代)それはたくさんのフラメンコスが行き来していたようで、モロンのギターとウトレラのカンテの音源や映像がよく見られます。
クラスでは、レトラの内容を説明してもらいながら、「コンパス・歌詞をちゃんと言う・トーン意識・思い切り歌う、そして最大限に楽しむ」でやっています。気に入らないところ(主にフエラな時と変なところでつくアセント)はビシバシ注意されますが、手も足も出ない厳しさはないので本当に楽しいです。この時代、このクラスに救われてます。
歌詞を覚えたので、自分を録画して聞いてみていたら、セニョールCから感想が。
「流暢さが足りない。歌っていない。」と。
コンパスを外さないように、歌詞を間違えないようにと考えながら歌ってるというかしゃべってるーと。
はい、そうです。そうですね。
覚えたつもりだけど完全ではないから、ある程度自由にも歌えてない。飽きっぽいからね、何かをちゃんと覚えるのは苦手なんだよ昔から(涙)
大体のことは斜め読みのフィーリングで通してきたからな。
「お前は練習が足りないんだよ、クラスばっか行って、それで終わり。料理しながら毎日歌え!」と言ってきた。
そーだよ、クラスに行くのが大好きなんだよ!行って満足なんだよ!
できなくても...。
そして「じゃあ毎日歌うから、コーヒーだけじゃなくてたまには料理してくれ・・・。」
と、反抗的に思う私であった。
でも暗記して練習するわ、もっと。